KAYOのNY通信

９番街、ヘルズ・キッチンのストリート・フード・フェア

　５月のウイークエンド３週目、毎年恒例の、２０ブロックもの両側を占める屋台での世界中のスナック買い食い大会といった感じ。日本では、ベンダー（屋台）での買い食いはなんだかいけないことのようなイメージ。（未だにそうでしょうか？）こちらでは家族総出でたいへんなにぎわい。サルサの生演奏あり、見せ物あり、子供用の数々のアトラクションあり、＋シーフード（生ガキ、生クラム）をはじめとして、インドネシアン、タイ、ジャマイカン（ジャークチキン）、ソウルフード（豚足）、スパニッシュ、イタリアン、ジャーマン（ソーセージ）、ブラジリアン、ジャパニーズ（みそチョコケーキ！）、コリアン、ベトナミーズ（生春巻き）、アメリカン（BBQポーク、フライドオニオン）さまざまなケーキやパイ、ビールスタンド、などが軒を連ねる。一皿＄２ぐらいからと、お値段も手頃。案の定あちらこちらでいろんな友達と遭遇。思いっきりサンシャインのもと、気温も華氏７５度（摂氏２０度ぐらい）と、タンクトップでちょうどいい感じ。そのあとは日暮れまでセントラル・パークで太極拳を練習。なんとも気持ちのいい１日でした。

サクラガサイタ！

　昨日のセントラルパークと、リバーサイドパーク。とうとう桜が咲きました。例年より２週間ほど早いです、驚き。いつもは５月アタマのウイークエンドあたりなのですが・・・　ニューヨークも、やっと春が訪れた感じです。気持ちのいい季節！　新緑もあちこちで見られ始めました。

恒例！メイシーズ・デパートのフラワー・ショー

　
　ニューヨークにも、春がすぐそこまで、来ています！
　

 

      
　

普通の１日

　今日のArturo'sのトリオは、ジョニー（ベース）、ＮＹＵの大学院にも通っている。課程は、ミュージック・ビジネス。そして、マット（ドラムス）は、たいへんなセロニアス・モンクのファン。

　おもしろい飛び入りがあった、ビル・サリバン、フランク・シナトラを彷彿とさせる、ワンダフル・ジャズ・シンガー。もう、マイクロフォンの持ち方から違う。フォーマルな、でもあっさりとしたスーツで登場。トークが、しゃれてる。あ、これは、プロだな。（プロを自称するアマチュア・シンガーの、ニューヨークでは、なんと数多いこと。）ここでは、ミリオンというジャズ・シンガーたちがしのぎを削っている。プロになれるのはごく一部。つまり、相当鍛えられているということだ。さすが、まずひとりひとりの我々ミュージシャンたちの名前を尋ね、すぐ覚え、いちいちソロをとったあとに、きちっとミュージシャンを紹介してくれる。（アマチュアには、このタイミングが、至難の業。）拍手の嵐。チップもたくさん！　いい夜だ。

　このあとは、例のおいしいフレンチ・レストランでの仕事。マンスリー・メトロ・カードで、公共のバスにて移動。テナー・サックス、ＮＹ生まれ、ＮＹ育ち、前身はファイナンシャル・アドバイザーだったクレイグのトリオだ。彼の人生において、たくさんの収入よりも、大好きな音楽を選んでしまったらしい。

　今日のベースはロシア人の、ドミトリ。このギグのあと、ロシア人のウオッカの飲み方を習う。きゅーりの漬け物とウオッカは、かかせないペアなのだそうだ。私の知り合いがロシアに行ったときに、朝からカフェでゆったりとくつろいでいたその老人たちのマグカップのなかは、もちろんコーヒーではなく、ポテト・ウオッカだったとのこと。その話をしたら、ドミトリは、笑ってたけど。　先日ツアーで久しぶりにロシアに帰ったとき、あまりにあちこちがライトアップされ、まるでラス・ベガスのようだった、と。う〜ん。今はマクドナルドさえあるそうだからね。クイーンズにある、ポーランド人の歯医者さんは、とても安くていいよ、と、教えてくれた。（ポーランドも社会主義だったところだから、お金を馬鹿どりしないのでしょう。）以前、中国人の歯医者さんもそうでした。

　で、休憩時間にふらっと訪れた他の店のブッキング・マネージャー、アフリカ系アメリカ人・キース。「　あ、誰、ピアノ？来週水曜日、うちの店で大きなイベントがあるんだけど、ピアノだけ見つからなくて困ってたんだよ、時間取れる？」　「Sure!　No problem!」で、このあと自宅に戻ったら、さっそくこのバンド・リーダー、テリーから、留守電がはいってました。今週末、また未知の可能性を秘めたミュージシャンたちとリハーサルです。これはごく普通の１日ですが、ニューヨークって、割とおもしろいところです。
　

毎週土曜日朝の、太極拳のクラス

　昨年夏のニューハンプシャーの合宿以来、（感動ものでした。ちゃんと別に記事と写真載せますね）なかなか行けなかった太極拳のクラスに、久々参加してきました。零下に近いトライベッカ・ハドソンリバー沿いの、ワシントン・マーケット・パーク。師匠、エドワーズ氏（写真・茶色のジャケット）のフォームがユーチューブでも見れるそうです。無駄のない、ゆっくりな中に、きれいに川のように流れていく、動きです。　この動きの中に、拳闘の部分も含まれているのですから奥が深いです。

http://www.youtube.com/watch?v=WwkAlifNeXM

　これだけのフォームを覚えるのですから、なかなか毎日練習が大変です。しかし、自分でエネルギーを生み出すので、精神的な鍛錬も必要だし、身体はほかほかに温まるし、普通にからだを動かす目的のためだけに、ただジムへ行ったりするのとは、また違う気分の良さがあります。
　実は、この、自分でどんどんエネルギーを生み出していくということが、最近の私のピアノ演奏に、とてもいい方向に拍車をかけ始めてきたようなのです。

　

ＮＹはこの１０ヶ月間で一番寒い日でした

１月３日（木）

　最高気温が華氏２０度、夜間が１５度まで冷え込んでいます。３２度が摂氏零度ですので、今の時間は摂氏約マイナス８度ぐらいでしょうか。今日も夕べに引き続き、レストランとカフェのお仕事が２本あったので、深夜までピアノを演奏しておりました。セントラルヒーティングがはいっているはずのビルディングの中でも、結構、さ、さ、さむい。のひとことです。

　また、本日の何といってもここアメリカの一番の話題は、米大統領選の本格スタートとなるアイオワ州の民主、共和両党の党員集会が州内約１８００カ所で開かれ、両党の集計によると、民主党では初の黒人大統領をねらうオバマ上院議員（４６）がトップに。アイオワ州は徹底的に白人が勢力を持つ州なので、この結果にアメリカは大揺れ。初の女性大統領を目指すクリントンは、３位にとどまってしまった。アメリカ国民のブッシュ離れが、どこまで行くのか、大変に興味深いところです。

　アメリカでは、きのう１月２日より、すべてが通常に戻っています。ホリディ気分はもうどこにも残っていません。クリスマスの飾り付けなどもほとんど取り外され、会社や学校もすべて通常どおりです。日本では、おせち料理とか、おとそとか、楽しいお正月が始まったところですよね、ちょっとうらやましいです。私の仕事は人が休んでいるときに働くので、ホリディシーズンは大忙しで、お休みがほとんどありませんでした。少しは休みたいなと思いながら、もう３月の帰国コンサートの打ち合わせがだいぶ進んでいます。そうそう、３月に東京方面のみですが、お仕事がはいったので日本に行きますよ〜。詳しくは決定次第、お知らせしますね。皆さんにまたお会いできると思うと、とってもうれしいです！

教会礼拝

１２月３０日（日）

　さて、いまだにクリスマス気分のアメリカ。今日はクリスマスキャロルを含めて、教会礼拝のお仕事です。朝１０時から。ウエストチェスター郡のハーツデイルといえば、あの、伝説のピアニスト、セロニアス・モンクが眠っているところですよね。ハーツデイルまでは、メトロノース・ハーレムラインに乗って約５０分、列車も特急っぽくて、（何というか、お弁当やコーヒーを持って乗っても叱られない感じ）もちろん大好きなアーモンド・クロワッサンとカプチーノを、すばらしくきれいにリノベイトされたグランドセントラル駅構内で、購入してから乗り込みました。空気がおいしい、人々がまったりと暖かい土地柄で、なかなか気分のいい日曜日の朝を迎えました。
　

ニューヨークのクリスマスデコレーション＃3

 

ニューヨークのクリスマスデコレーション＃2

１２月２３日

　さてクリスマスも２日後にせまった今日、ロックフェラーセンターのツリーを見に行ってきました。今年の５番街、サックス・フィフス・アベニュー（高級デパート）などのクリスマス・デコレーションです。やっぱり、きれい！

Private Session Party

１２月２２日（土）
マンハッタン・グラマシーのテナー＆ソプラノサックス奏者、クレイグ・マクゴーリー（ウエブサイトは　http://www.mcgorrymusic.com/live/　、このサイトで彼のＣＤがすぐ聞けます、ピアノは私。）のホリデイ・パーティに参加。出席者はほとんどがここニューヨークでしのぎを削るプロ・ミュージシャンたち。さすが、白人・黒人・アジア人・ラティーノがいりまじって、キョーレツなセッションが夜中まで続きました。