KAYOのNY通信

恒例！メイシーズ・デパートのフラワー・ショー

　
　ニューヨークにも、春がすぐそこまで、来ています！
　

 

      
　

すがすがしく

　スピッツァー前ニューヨーク州知事の後を引き継いだ、黒人で全盲の（片方の目は数％視力が残っており、杖無しで壇上に上がったりすることは可能だそうです、しかし書類などを読むことは不可能で、立派な長い演説を文章を読まずに暗唱するので、有名な人物だそうです。）パターソン知事ですが、後日談で、洗いざらいご自分たち夫婦について、過去の女性関係、夫婦間の不仲、奥さんの愛人などの過去について、マスコミへ公表。そこまでするか・・・という感じですが、ここアメリカはクリスチャンの考え方から日本人とは常識が違い、夫婦である以上、浮気や愛人などはもってのほかである、という風潮であるからか、と、思われます。

　どちらかの気持ちがさめたら、まず夫婦であることを解消し、新しいパートナーを捜し求める、というのがアメリカ流のようです。アメリカ人にとって、自分の気持ちにうそをついてはいけない、正直に生きる、というのがまず一番大事な事のようで、日本人のように、自分のわがままのために、子供や親など誰かを傷つけては申し訳ない、というのとは、まるで違います。

　すべての文化や伝統、政治、アートなどが、この人間の根底の考え方に乗っ取っているわけですから、我慢強い日本人は、もう少し柔軟に物事を考えてもいいのかも知れませんね。

　自分に正直に、生きてみる。簡単じゃないけれど。すがすがしくありたい。セントラルパークの、もうすぐ咲きそうなクロッカスの芽を見ているうちに思えてきました。
　

I was in Tokyo!

　 たいへんながらくご無沙汰致しました。２月末より東京で仕事があり、来日しておりました。日本では紅梅・白梅共に満開で、きょう、春一日目のニューヨークより一足早い春の息吹が感じられ、さわやかに過ごして参りました。アメリカでも、春分の日には、みなさあん、今日から春になりましたよ、というアナウンスがニュースなどで一斉に流れます。もうちょっとで、満開の桜だったのにな、と、ちょっと惜しい思いでNYに戻ってきました。
　戻ってみると、いきなりニューヨーク州知事が引退しており、なんと以前には司法長官として組織犯罪や企業汚職の問題に取り組んでいたはずのスピッツァー知事は、１０年以上高級売春組織とのかかわりがあり、８万ドル以上の金額をそれにつぎ込んでいたとのこと、認めて謝罪したそうな。現大統領選では、同州選出のヒラリー・クリントン（Hillary Clinton）上院議員を支持していたということで、旗色の悪いクリントン派にとっては、ますます追い打ちをかけることになるかも。　しかしそれで後任のかたは、黒人で全盲。たくさんの書類を読んだりするお仕事だろうに、たいへんそうだな、と、思います。
　アメリカでは今度の日曜日がイースター・サンデー。子供たちが玉子にカラフルな色を塗ったり、バニーちゃんが街に並びます。いよいよ、ほんとに春気分。ニューヨークのセントラル・パークの桜は、たいがい４月の末頃ですが、今年は暖冬で何だか少し早そうかな？　ここでは屋外での飲酒が一切禁じられているので、表だって「お花見」はできないのが残念ですが、以前にはクランベリージュースのボトルに、赤ワインを詰めて持って行ったことがあります。（知能犯！）みなさん、日本っていい国ですよ〜、満開のお花をめでながら、春の宵にちょっといっぱい、なんて「風情のあること」を楽しめて。